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心の砂地

Globalkiss的な愛の考察。

僕たちのbest2016①-ポール編-

僕たちのbest2016

今年もやります!僕たちの2016年ベストアルバム!

基本的には今年のアルバムを選んだもの、ということになっておりますが、書く人の音楽との付き合い方も考慮しまして、旧譜も可能というルールで選盤してもらっています。

新譜ばっかり聴いてる人っていまそんなに多くないよなぁ、とか思いますし(その中でも選ぶところが面白いところなのはもちろんですが)。

予定ではこれから約50名程度のベストランキングが公開される予定ですが、それぞれSNSなどの情報も記事末に添えておりますので、「この人はどんな人なんだろう」と思った方はぜひぜひその辺をのぞき見、フォローなどしていただければ嬉しい限りでございます。





ではでは、
Peanuts Soundz名義での1stアルバムを今年リリースし、ノリにノッてるポールちゃんのベストからはじまります。




 



2016年、前々から宣言していたPeanuts Soundzのアルバムを何とか制作・発売することができた。今年の2月から録音し7月にマスタリングを終えることができた。2016年は本当にアルバム発売ラッシュ(自分の好きなアーティストに関して)だった。毎月、仕事帰りにちょっと遠くのタワレコとか近所のツタヤに寄って新譜をチェックしたり、帰りの車の中で聴いていたりした。

 坂本慎太郎宇多田ヒカルサニーデイ、ネバヤン、スカート、ミツメ、ふくろうず、アジカン、Not Wonk、Art-School、Homecomings、Aphex Twin、Novembers、yahyel、Kevin Morby、Lampchop、Warpaint、Dinosaur JrPixies、CRXとか挙げだしたらキリがない。2016年の個人的ベストアルバム10枚を選ぶのは難しかったな~。ちゃんと10枚にまとめられるだろうか…。(順位は関係ないです。)





1.Animal Collective「Painting With」(2016)


まずはアニコレを語らずして2016年は始まらない。学生時代からアニコレを聴き始めたけどイマイチ彼らの音楽がピンとこなかった。しかし、今年になって自分自身がサンプラーやシンセで曲作りするようになり「あ、この音アニコレっぽい」という現象が多発するようになった。そこでアニコレのディスコグラフィーが気になり始め、改めてファーストアルバムから全て聴いていた。本当は「Merriweather Post Pavilion」が一番好きなんだけど。(笑)アニコレが主催するPaw Tracks関連のアーティスト、アニコレのルーツであるSun City Girlsとか新しい出会いがあった。

 「Painting With」の特徴として、クセになるシンセの音とAvey TareとPanda Bearが一単語ずつ歌い合うスタイルが主体でそこにアニコレ流の音響的仕掛けが施されている感じ。一つ一つの音が本当に楽しそうに聞こえる。メディアからの評価は少し低いが、間違いなくアニコレは変革期を迎えているし、キャリアを通して「Painting With」がなんらかのターニングポイントになるんじゃないのかな。次回作も楽しみだ。今、自分めちゃくちゃアニコレに影響されています。どっかにSP-555とかTennageのシンセとか落ちてないかな。Panda Bearみたいになりたいっす…。

Animal Collective performing "Golden Gal" Live on KCRW - YouTube



2.of Montreal「Innocence Reaches」(2016)


of Montrealも結構息長くやってるバンドで個人的に好きなアルバムもあれば嫌いなアルバムもある感じです。でも今作はアタリでしたね。いきなりEDMチューンの2曲から始まり、以降2000年代サイケナンバー(2010年代ではない)が続く作品かな。一つ一つの楽曲の質が高くて構成も巧い。MGMTとかを彷彿させる曲があったり。フロントマンのKevin Barnesに脱帽です。

of Montreal - let's relate [OFFICIAL MUSIC VIDEO] - YouTube





3.Bon Iver「22,A Million」(2016)


最初に聴いた時は本当にビックリした。というかビビった。どうやったらこんなアルバム作れるんだろうか。謎が多いアルバム。2ndアルバムで鳴っていたギターに変わり、今作は加工した声に焦点が当てられている。James Blakeとも共作していたことも影響しているんだろうな。アルバム通してリバーブ、意図的なノイズ、複雑なシーケンスなどの細かい味付けが曲の神々しさを引き立ているけどやっぱり大事なのはジャスティン・バーノンの声なんだよな。声のアルバム。未だによく分からないことが多い。神のみぞ知る。

Bon Iver - Eaux Claires Deux 2016 - Full Set - YouTube





4.Radiohead「A Moon Shaped Pool」(2016)


 前作「The King of Limbs」から待つこと5年、Radioheadのニューアルバムが届いた。もうそれだけで2016年は素晴らしい一年だったと思ってしまえる。(安易だ)

 今作はパリにあるアートスペース用の大きなアパートで制作したこともあってかアートかつ前衛的な曲が並ぶ。ストリングスなどの生の弦楽器と電子音を違和感なくミックスできるナイジェルのミキシングテクは目から鱗だし、トムヨークが心なしかのびのびと歌っている感じが良い。M4、8、9のトラッドフォークを彷彿させるナンバーやアンビエント色の強いM2、6などNick DrakeBrian Enoの生き霊が取り憑いている感じ。寝る前によく聴いていた。トムヨークが離婚したことも作品に何らかの影響があったのだろう。やはり人は一人なのか。夜の高速道路を一人で走りながら考えていた。


Radiohead - Daydreaming - YouTube





5.細野晴臣紫式部 源氏物語」(1987)


 2016年の新譜ではないけど、8~10月ぐらいによく聴いていた。アニメーション映画「源氏物語」のサントラ。映画自体は源氏が須磨・明石に左遷されるところまでを描いていたような。

 去年から細野晴臣に影響されまくってていて、トロピカル作品、YMOアンビエント期のアルバムを聴きまくっていた。このサントラは細野アンビ期のもの。このアルバムの裏話として細野が和琴は平安時代からあるが当時の琴の響きはまだ朝鮮・中国の大陸系の琴の要素が強かったのではないかと様々な文献を読み推測していて、レコーディングではあえて朝鮮系の琴を使用した話が2016年で一番衝撃を受けました。

 自分、一生ついていきます。



https://youtu.be/CYwJaO88mm4?list=PL9E6999073DFDF285 



6.Deerhoof「The Magic」(2016)


Deerhoofも高校生の時からずっと聴いてきて、割と思い入れのあるバンドだったりする。今作は長い彼らのキャリアの中でも最高傑作に挙げる人なんかもいるのではないだろうか。グレッグ・ソーニアの爆裂ポップドラムは健在だし、ギターの絡まりもかっちょいい。時折挟む打ち込みドラムとシンセの曲なんかもオルタナバンドっぽくて◎

 Deerhoofの好きなところを挙げるなら毎作ごと自分たちでプロデュースし録音しているところかな。PavementBECKYo La TengoPixies、Flaming Lips、Deerhoof、USインディレジェンド達は自分のDIY精神を後押ししてくれ、自分の人生を狂わしてくれた。はず、、、。

 12月の来日ツアーの大阪公演のO.Aがマゾンナというのも彼ららしい。笑

Deerhoof - The Devil and his Anarchic Surrealist Retinue - YouTube



7.Syrup16g「darc」(2016)

五十嵐隆は歌うことなんかより、ギターをポロポロ弾いている方が本当は好きなんだと思う。カポをつけるのもコードの面白さよりもカポがついた状態で弾く開放弦の倍音が好きなんだからだと思う。メジャーの響きよりも少しマイナーが入った不協和音ギリギリのきれいな響きが好きなんだと思う。ライブでも8本のギターを使っていたし、きっとギターが好きなんだと思う。それでもやっぱり五十嵐が歌うメロディーは綺麗だし、少し鼻にかかった声がクセになる。やっぱりSyrup16gは歌のバンドなのかもしれない。帰宅中の車内でM7「Muder You Know」が流れると泣きそうになるものです。



8.The Wisely Brothers「シーサイド81」(2016)

 6月ぐらいにYouTubeでたまたま知ったバンド。「メイプルカナダ」のMV見てたら、ボーカルの女の子がBradford Coxと同じレスポールシグネチャーを弾いていて、「マジか!こいつ!?」と思って最後まで見てしまいミニアルバムをディスクユニオンでポチる。曲はUSのバンドっぽくもあるし、Homecomingsとかなんかよりも肝っ玉が据わってるように見えるし、潔い感じがします。彼女たちは高校生の時からチャットモンチーをコピーしていたとか。ルーツ10枚なんかも選盤センスが良くて、なるほど。ボーカルの女の子がいいっすね。できれば場末の居酒屋とかでしっぽりしけこみたい。シコッた後の左手でレスポール触ったらきっと怒られるだろうな、、、。



The Wisely Brothers / メイプルカナダ【OFFICIAL MUSIC VIDEO】 - YouTube



9.アパート「Access the Age」(2016)

アパートこと原田さんの2ndアルバム。前作の「写生帖」から2年のスパンを経て完成させた2016年上半期傑作アルバム(個人的に)。録音スタジオで録っていることもあってか宅録風の前作からは大きく変わって音質はクリアになり、同年代の関西のミュージシャンを大々的フューチャリングし様々な楽器が録音されている。それだけでもすごい行動力だ、原田さん。

 最初、このアルバムを聴いた時に抱いた印象として、自分が学生時代に見ていた泣き虫ハラディーの姿はもうそこにはなく、街の男として二本足で立ち、チャリをこぎ、街に出ていく原田和樹の姿が思い浮かんだ。気づいたら周りにはたくさんの仲間に囲まれているし。

 音楽的な事に関して言えば、原田さんが学生の頃からずっと喋りまくっているUSインディとかソウルのレコード、ヒップホップの幻想たちを意図的に作ったアルバムなのかもしれない。 M1「Modern Folk」なんかはBeckの「Sea Change」を想起させるし、M2「常夏の采配」はVampire WeekendがMarcos Valleのレコードの上で踊っているような曲みたいだ。M4「プラタナス」はWilcoとか「Feels」アニコレ感があるし、歌詞が衝撃的だ。プラタナス食べるんかい。笑

 M5「歓楽街は賑やか」はモータウンのリズムとティンパンアレーのkeyが混ざった感じだし、M6「Access the Age」はDestroyerの「kaputt」をスーパーカー風に仕立てているところがこれまた憎い。笑

 M9「常夏の情事」は大貫妙子感あるミックスがいい。アルバム全体を通して、原田さんが抱いてるアメリカの音楽史を旅してみてるみたいでとても楽しめました。でも、アルバムを締めくくる最後の曲「彼女と二人で」では一気に日本に帰されてしまい、サニーデイサービスと味噌の匂いを感じる、ホコリっぽい原田さんの歌で締めくくられる。実は、この最後の曲に原田和樹オリジナリティーの全てが詰まっているのではないかと考えてしまったり。笑 

 原田さん、また曲聴かせてくださいー。



10.David Bowie「Blackstar」(2016)

悲しくなっときSpace Oddityとか今年よく弾いていました。ありがとう。David Bowie。すげーいいアルバムだった。







P.S

今年は自分がやっているPeanuts Soundzのアルバムを発表することができました。2017年も何らかの作品を発表できるように努めていきたいと今のところは思っています。2017年はレコ機材を少し増やしたいな、でも車検とかあるので厳しいかも。やっぱりお金は困らない程度に欲しいものです。2017年もよろしくお願いします。



文責 山﨑/ポール 
https://soundcloud.com/peanuts-soundz

https://twitter.com/prayingmanyama


2015年のベスト

http://rokisuna.hatenablog.com/entry/2015/12/23/172716